芙蓉会病院
    臨床心理士

    蝦名 享子


        NOU
 
 
 
     
                U 思春期にクリアしておくこと
      















 



    

●「自分」が見えてくる 
 −自我(アイデンティティ)の獲得−

 思春期は進学、進路の問題、友達や異性との関係、人生観や価値観など、「自分はどうなのか?」と常に選択を迫られます。

 その過程で「自分というもの」が見えてきます。アメリカのエリクソンという人が、そのことを「アイデンティティ」という言葉で言い表しました。

 つまりは「私は他の誰とも違う私自身であり私はこの世で一人しかいない」と感覚的に感じることです。
 それを社会の中で地位や役割、職業など現実的な「〜としての自分」と一致させ続けていくことです。

 さまざまな体験の中から、成功と失敗を繰り返し、次第にアイデンティティを獲得していきます。
           ●親離れ −自立−
 初めの誕生はお母さんとへその緒を切ってこの世に生まれてきます。
 思春期ではお母さんとの心のへその緒を切らなくてはいけません。つまりは精神的自立です。

 依存していたいけど独立したい、独立したいけど依存したいといった葛藤が生じ、心の問題を抱えやすい時期です。     



    
 

●こんな人になりたい!
 −人生の道しるべ−

「こんな人になりたい」「こんな人生を送りたい」といった、モデルとなる人や生き方を求めます。

 モデルとなるのは、親や先輩や教師など身近にいる人が多いです。
「そうなるためには何が必要なのか」を考え、悩み、さまざまなことにチャレンジし、人間として鍛えられ、成長します。

 しかし、これらは決して楽な事ではありません。
 傷つき疲れ、「自分なんか、いてもいなくても同じだ」と、道しるべを見失い、社会に背を向け、引きこもったり、死を意識するようになったりします。
















    




  
   次回特集・・・お母さん・思春期・子育て 《NO3》
              「V 思春期の心の問題」を予定しています
      


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