子育て(得)情報

保育のプロに聞く、子育ての極意【黒石 中郷・美郷保育園】



   「ただ愛情を持って」
  だまって見守る育児の極意。
  天然木と自然光が感じられる広い部屋。素足の子どもが数人駆け寄って来てkodomo.gif
「こんにちはー!」「何しーにきーたの?」素直な好奇心で笑顔を見せる子ども達を、後ろでにこやかに見守る保育士さん。のびのびとした園の空気が伝わってきました。

社会法人五倫会が運営する、青森県黒石市の中郷(なかごう)保育園と美郷(みさと)保育園。
熱心な保育実践で、県外からの見学者も多いという、両園にお邪魔して、“子育ての極意”を伺ってきました。

    保育のプロが教える 育児の極意    

・「本物」が教える感動が、
生きる力を育てる。
・「
失敗」を糧に、
  次に挑戦する力を育てる。
 
・「愛情」を持って見守れば、大丈夫。
・できるまで、最後まで、「何度でも」。

・親に気付いてほしい、
   育児の中の「大切なこと」。
・親のため、子のため、地域のために、
保育園ができること。
・お母さんにできる一番のこと。
  とにかく「子どもをかわいがる」こと!

保育士さんイチオシ! お母さん・お父さんに、開いて欲しい。→クリック


 

 

のこぎりだってこのとおり!  noko.gif










年長児は町ねぶたも作って曳きました。     
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自分で育てた稲を、
自分で脱穀してみます。

まずは手で、割り箸で、ボール、金槌・・・

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.本物が教える感動が、
生きる力を育てる。


「自然や芸術など、“本物”に触れ、“何が本当に価値を持っているか”ということを知る。子どもが『いいなぁ』『すごいなぁ』と感じる体験が、この先どんな環境においても生きる力を育てるのだと思います」と中郷保育園の山口園長。

 中郷保育園の駐車場脇に、木製の鶏小屋があり、中には十数羽のニワトリが。子ども達が毎日餌やりをし、育てています。採れた卵はみんなで食べ、時には家に持ち帰って、家庭の食卓でも子どもの体験と共に大事に味わいます。

鶏のほかにも、稲、野菜、果物など、生き物(いのち)を育て、地域の旬を味わう原体験を大切にしている両保育園。中でも、子ども達が自ら失敗に気づき、学んで育つよう見守る保育方針を大事にしているそうです。


.「失敗」を糧に、
次に挑戦する力を育てる。


例えば子ども達が育てた、旬の「さつまいも掘り」。年中児は、平らな土に、思うままに自由勝手に植えさせます。でも、秋に掘ってみて、年長さんが収穫したイモと比べると、収量が明らかに少ない。どうして? 

 どうしてなのか、大人(保育士)はもちろん知っています。でも正解は教えません。代わりに、その“くやしい”体験をもとに、子ども達が図鑑を借りて、育て方を調べてくるのを助けます。

 「畝立て」「植え付け」「ツル返し」など、そこで出会った古来から伝わる知恵と技。「アタマ」だけでなく、「カラダ」と「ココロ」で学ぶ子ども達。そして翌年の秋、やっと豊かな実りを実感できるというのです。



待ちに待ったさつまいも。
でも、ちょっとまって。よくみてごらん?

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中郷保育園の山口園長先生

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.愛情を持って見守れば、
 大丈夫。 


そうは言っても、子どもが失敗したり、がっかりしないよう、ついつい口を出し、先に手助けをしてしまうのが親心・・・。そこを敢えて見過ごすというのは、相当な度量が求められるのでは?

 「ただ愛情をもって。たっぷりと愛情をもって見守れば、大抵のことは大丈夫なんです」と山口園長。

 「実はあの鶏小屋も子ども達が作ったんですよ」と先生にっこり。えっ?まさか!

 「まず鶏小屋はどうやって作るのか、図書館で本を借りて調べるところから始めます。」


.できるまで、最後まで、 
何度でも。 
 


図書カードを作るために、園児が自分と親の名前、住所を覚え、書けるように
 「できるまで何度も通います。そして必要な材料がわかれば、子ども達が近くのお店に値段を調べ、買いに行き、おつりをもらって来る。それからやっと作り始めるんです。」

 そうやってみんなが作った鶏小屋は、野鳥が入りそうな穴は自分たちで補修して、当番活動をして飼育しています。

 なんでもやらせてみる。最後まで見届ける。『養護』(見守り育む)力と『教育』(失敗を糧に、気づきを学びに変える)力の両立を目指す園の方針が、ここにもしっかり生きていました。



保育園児・作、
雪にも負けない立派な鶏小屋です。


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  地域で子どもを育てること。
  親を、育てること。
  



 ここは図書館?いいえ園の廊下です。
   その蔵書は2万4千冊以上!

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 .親に気付いてほしい、
育児の「大切さ
」。 


 両保育園では、この地域で子育てする、親と子どもの居場所として、黒石市の「地域子育て支援センター」の役割も担っています。

 子育て中の親が楽しめる場を提供すると共に、電話、面談での「育児相談」も随時受け付けています。

 また、親たちに『気付いてほしいこと』を知らせる機会としても、幾つかのプログラムを用意し、通信でお知らせしています。育児本の貸し出しや、食生活を見直す「旬の料理教室」としてこの秋は七輪で旬の秋刀魚を焼いて食べたりもします。




 .親のため、子どものため、
地域のために保育園ができること。


 わらべ歌、童謡などの「歌のある暮らし」を大切にしつつ、このほかにも様々な支援を取り入れています。

・0歳児から預かる「乳児保育」
・午後9時までの「延長保育」
・緊急時などの「一時保育」
・週末勤務時の「休日保育」
・障害児の「ふれあい保育」
・小学校低学年児の「学童保育」
・中郷保育園では「病後児保育」


その充実ぶりは、地域で子育てをサポートするすべてを行っていると言っても過言でないほど。




別館の病後時保育室 『トトロの家』
子どもの体調が優れないけれど、
仕事を休めない時、みてもらえます。


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抱っこして、ぎゅってして、受入れて。
 
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それがなにより子どもの力に。


 .お母さんにできる一番のこと。
とにかく「子どもをかわいがる」こと!

 こんなに充実した子育て支援をしている中郷・美郷保育園。それでもやっぱり一般のお母さんたちに望むことは?

 「とにかく、子どもをかわいがってほしい!」と即答したのは、美郷保育園の湯瀬園長。

 よく“「かわいがる」のと「甘やかす」のは別”だといいます。たしかに「いけないことはダメ」。

  すぐ物を買い与えたり、子どもがやる前に親がやってあげてしまうのは『甘やかし』です。でもなによりもまず、「ぎゅっと抱きしめて、(大好きよと)まるごと受け入れてあげること」。それが何より子どもが育っていく中で、自信と生きる力の源になるから、と。

 

保育士さん達がお母さん・お父さんにイチオシ!のお勧め本

・・・本吉円子 (まとこ・「まと」は旧字体の円) 著
   『愛されて育つ  保育の現場からお母さん・お父さんへ』 企画室・版 1997年


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DATA: 社会法人五倫会kigae2_soft.gif
・中郷保育園 ・・・【HP】 
 青森県黒石市末広67-11 
          
TEL 0172-53-3715(FAX 4413)
・美郷保育園 ・・・
 青森県黒石市追子野木2丁目181-1 
        TEL 0172-52-3890(FAX 3015)
 

 
  

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