子育て(得)情報

「自ら然くあるままに、育てよ児どもら」(2)懐かしく新しい、青森の自然育児・自然教育



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  1. 自然だから安心、自然だから育児が楽しい!《自然育児友の会 青森》
  2. 大丈夫、人は必ず成長する。あせらず“根っこ”を育てよう《十和田シュタイナー教育を学ぶ会》
  3. 自然の中で体験することは、世界中みな同じ。 《ガールスカウト 青森県支部》
  4. 自然に育て、自然に育てられる。《NPO法人 白神一ツ森自然学校》




2 大丈夫、人は必ず成長する。あせらず「根っこ」を育てよう!

◆ シュタイナーは「根っこを育てる」教育。
目に見えない「無意識」の部分を育てる教育。
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 「シュタイナーは“根っこ”を育てる教育なんだそうです。」十和田シュタイナー教育を学ぶ会の桜田さんはこう話してくれた。

 テレビ・ゲーム・マンガ・・・常に「意識」に目覚めるよう、いろいろな角度から常に強い刺激にさらされる現代の子どもたち。「目覚め」の中でなされたことは、「眠り」の時に無意識の中に溶け込んでゆく。「眠り」と「目覚め」の規則的なリズムを健全に繰り返すことにより、意思に働きかける。その中で「根っこ」=つまり「無意識」を大事に育てるのが、ドイツの人智学者ルドルフ・シュタイナーの提唱した教育論、シュタイナー教育だという。

 植物で考えれば、土の上に出ている部分だけを伸ばそうとするのが今の教育。いくら葉や茎が伸びても、根を張っていなければ、僅かな風にもすぐ倒れてしまう。無意識は、ただ楽で便利な中では育てられない。

◆ 特別なことはしなくていい。
 子どもは周期(リズム)の中で自然と育つ。

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 たとえばシュタイナー学校の教材としても有名な「みつろうクレヨン」。一般的なクレヨンに比べ、描きにくい。クレヨンをしっかり握り、ある程度の力を込めて紙に描くという行為そのものが、子どもの意思に働きかける。その中で“根気”が自然と育っていくのだという。でもそこで代表の柿本さんが口を開いた。「そうだけど、それがシュタイナーの言いたいことじゃないのよ。」

 シュタイナーによれば、「ああすればよく育つ」「こうすれば良い」という“やり方”を提示するのではなく、「その子どもの育つ、“自然な流れ(過程)”を大切にする」ことがなによりだと言う。大人は、子どもの幼児期には「よき手本」として、少年期には「頼りになる権威」、そして青年期には「ユーモアのあるよき先輩」として、子供の前に立つことが大切なのだと。

w13.gif マスコミを通じて多くの情報が取り巻く中、目の前の子どもの在り様よりも、外部からの情報に目を奪われがちな現代。「優れて良い子を育てなければ」という社会的プレッシャーが母親を急き立てる。

 しかし乳児や子どもをはじめ、大人や老人に至るまで、「すべての人間は、成長の流れ、発達のリズム(周期)の中で育っていくもの」だとする“考え方”が、シュタイナー教育の真髄なのだと言う。

◆ 人は必ず成長する。
 そう信じ、引いて見守る「待ち」の子育て、親育て。
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 柿本さんがこの“考え方”に出会ったのは、お子さんが中学生の時。思春期を迎え、不安定になった娘を案じて模索するうち、一冊の本に出合った。子安美智子著『ミュンヘンの中学生』、日本におけるシュタイナー教育のバイブルとも言われる一冊だ。娘の恩師だった桜田さんにこの本を紹介した。

教師10年目で「過渡期だった」という桜田先生は、この本を読み、目から鱗の落ちる想いがした。今では中学校でのスクールカウンセラーとしての一面も持ち、不登校児の指導にも当たる桜田さんだが、「頭で考えた、知識ばかりの教育はダメ。」と言い切る。「特別なことはしなくていい。ヒトは必ず成長する、そう信じて待つんだ。」 

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『学ぶ会』では参加者の年代に合わせ、フォルメン、水彩(にじみ絵)などの芸術教室や、シュタイナー学校のアドベント(※)を模した季節のおまつり(冬至まつり)を、親子で、あるいは子ども自身が体験できる。その時も柿本さんたちは「こうしなきゃだめ」とは言わない。その場でそれぞれが感じた“唯一無二の想い”を、自分の中でゆっくりと味わい、持ち帰る。

 「子育てに大切なのは、『一歩引いて見守る』こと。」 誰しもその時期に自分に必要な課題を、自分の力で乗り越えようとしている。だから、「安心していいよ」という想いを、子どもにも、親にも伝えたい。



柿本さん(左)と桜田さん
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「これだけやってもまだ、(シュタイナー教育を)“わかった”とは言えない。わからないから私たちは今でも、『学ぶ会』なんですよ(笑)。」

 ●十和田シュタイナー教育を学ぶ会

 お問合せ ・・・代表 柿本和代0176-22-5423

 ・ シュタイナー芸術教室(小1から中学生向け)
  子どものためのフォルメン・水彩・その他の学習会など

 ・ シュタイナー教育「おやこであそぼ」(幼児から低学年向け)

 ・ 年2回の水彩体験
講座 (1月・6月)

 ・ (アドベントにちなんだ)冬至まつり(12月)
→参加者歓迎します【詳細はこちら】pdf
 
 ・・・ りんごロウソクに火を灯し、季節にちなんだお話を聴いて、
 ライアーの調べに耳を傾けます。


(※)アドベント・・・キリスト教において、イエス・キリストの降誕を待つ期間のこと。


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