第6話 家庭でもできる体験活動って

先生、こんにちは。

ミホさん。今日もどこかにおでかけ?

はい。今日はユイと一緒に親子プログラミング教室に参加します。

確か、先週はリトミック教室でしたよね。いろいろ参加しているのね。

ええ、この前テレビで『子どもの成長には体験活動が大事』という番組を見たので。これから料理教室やクリスマスリースづくりにも参加しようかな~と。

そんなに参加していて大丈夫?

ユイはいつも楽しいって言って参加してますよ。

いえいえ、ユイちゃんじゃなくて。ミホさん、あなたがですよ。

私ですか?

毎週毎週出かけているみたいで、疲れが溜まっているように見えますよ。「体験活動」はどこかに行って活動することだけではないんですよ。普段の生活の中で親子一緒に過ごす何気ない時間も体験活動なんですよ。例えば、家族みんなでクリスマスケーキ作りはどう?ちょっとくらい見た目が悪くたって、家族で作ったということがユイちゃんの情操を育てて、家族の絆も深まって、とてもいい体験になりますよ。

そうなんですね。何のために体験活動をするかが大切なんですね。

そうなの。体験活動をさせて何を身につけさせたいかなのよ。もちろん遠くに出かけたり、体験教室に参加することもいいけど、家の中でも十分できるのよ。

わかりました、先生!

もちろん、ユイちゃん、ミホさんともに無理がないようにね。

 

ワンポイント情報

成長と体験の関係について

 子どもの頃に多様な体験をすることは、子どもの成長にとって大きな意味があります。しかし、いくら様々な体験をしても、ただ体験させられるだけでは得られる成果が少なかったり、意味を成さなかったりすることもあります。(中略)

 

 “体験する“ということは、何かしらの活動(自然体験、遊び、学習等)や行為(人助けをする、けんかをする等)を”すること”だけを意味するのではなく、その活動や行為を通じて得られる感情(うれしい、感動、悲しい、悔しい等)や気づき(分かる、発見する等)、学び(理解する、できるようになる等)など、いわゆる体験の質に関わる部分も含まれています。また、”体験する“ということには、自らが動いたり働きかけたりする能動的な体験だけではなく、他者からの働きかけ(褒められる、叱られる等)など受動的な体験も含まれてきます。

 

 つまり、”体験する“ということは、何かしらの活動や行為を能動的又は受動的に行い、それを通じて得られる感情や気づき、学びを含んだ一連の流れを表しているといえます。そして、こうした体験を通じて得られる感情や気づき、学びこそが、子どもの成長を促す大きな糧になると考えられているのです。

 

リーフレット『子どもの成長を支える20の体験』 (国立青少年教育振興機構)より
https://www.niye.go.jp/files/items/1335/File/kodomoseityo.pdf

 

 このリーフレットでは、「子どもの成長を支える20の体験」や「体験を通じて育成したい12の資質・能力」などが紹介されています。また、体験の中には、「規則正しい生活」や「お手伝い」などの『生活習慣』や、「家族とのかかわり」「地域の人とのかかわり」などの『人とのかかわり』も挙げられています。

 

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